2020.06.18
2歳 雄猫
稟告/世話をしていた猫が動けなくなっていた
○病態
猫は交通事故や落下事故により、この様な骨盤骨折がしばしば起こります。
骨盤骨折は、持続する疼痛や重度の運動機能障害、排便困難による生命の危機など多くの問題をかかえます。
手術による速やかな整復が必須となります。
○症例1
この猫は交通事故による骨盤骨折と思われます。
後躯麻痺の状態で保護され本院に運ばれました。術前は強い痛みの為か、一切の食事も摂りませんでした。
○手術
・離断した右仙腸関節の固定術
・骨折した左腸骨の整復術
・左股関節脱臼における大腿骨頭切除術
○経過
後躯麻痺の改善には一ヶ月以上を要しましたが、現在は機能障害もなく元気に過ごしています。