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症例報告

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症例報告

【ご注意】以下のページには手術中の写真が含まれています。あらかじめご了承の上お進みいただけますようお願い申し上げます。

短頭腫の頚部椎間板ヘルニア/ベントラルスロット術

2022.10.16
◆パグ 12歳1カ月 去勢オス
◆稟告 歩行不能/起立不能/排尿障害

◆発症経過
10月9日  後肢がよろよろする。
10月10日  前肢に力が入らず、ずっと座ったまま。
10月13日  起立不能/歩行不能/排尿障害~横臥位のまま動かず。

◆診断
頚部椎間板ヘルニア/C3-4  10月14日、検査センターキャミックにてMRI検査を実施

   黄色矢印が脊髄神経を示しています。
   赤色矢印の部位で、脱出した椎間板により連続した脊髄神経の圧迫が確認できます。

◆治療
10月16日、手術を実施。ベントラルスロット術。

   左:仰向け姿勢で頸椎腹側にアプローチ。注射針を挿入し、手術部位を再確認。
   右:骨に小さな穴を開け1cm程掘り下げ、脱出物を確認しながら脊髄を露出させる。(円の中央)

◆経過
歩行可能まで約2週間を要しましたが、現在は発症前の状態まで回復しました。かわいい。

  


◆考察
短頭腫は気道が狭く、外科的侵襲が強く出ます。
今回も術後ICUに入りましたが、しっかり回復してくれました。
また、パグの椎間板ヘルニアはⅡ型が比較的多く、複数の患部があり、改善が悪い事もあります。
この症例は、Ⅰ型ヘルニアといって髄核の脱出が主体であったと思われます。良かった! 

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