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症例報告

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症例報告

【ご注意】以下のページには手術中の写真が含まれています。あらかじめご了承の上お進みいただけますようお願い申し上げます。

SUBシステム /3年検診

2021.11.25
◆猫 11歳 10カ月 オス(去勢済)5.06 ㎏
◆主訴 SUB システム設置後、3年検診

◆経緯
2018.10.26 尿管閉塞による急性腎不全 BUN 193/CR E 23.6/ P 10.9
2018.10.27 腎瘻チューブ設置
2018.11.06 SUB システム設置 (右腎)
2018.11.12 退院 BUN 21 CRE 2.5/ P 4.7
手術時、尿管を占拠する砂粒状のシュウ酸カルシウム結晶群を確認
以後、食事療法のみ継続

◆3 年検診
X線検査・超音波検査・血液検査を実施


血液検査 BUN 42 CRE 3.0/P 4.1

◆考察
腎臓は不可逆的な悪化をする臓器ですが、血液検査上の異常は認めるも状態は安定しています。
通常、尿管閉塞の原因は腎結石が尿管に入り込み閉塞を起こしますが、砂粒による閉塞はX線で写らないため、我々獣医が認識できないだけで、比較的若い猫の原因不明の腎不全では砂粒性の尿管閉塞由来の腎不全が潜在している可能性を感じました。
SUBシステムは比較的新しい術式で、始めた当時は最長4年の経過報告があるのみでした。
また、シュウ酸カルシウムは根本的な解決策がなく、いつも苦慮します。
飼主様は、ウェットフードを基本に頑張っており、このまま元気食欲が続くことを願います。

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