症例報告

症例報告

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トイ犬種の橈尺骨骨折

2017.12.11
1歳2か月 ポメラニアン
稟告/ソファーから飛び降りて前肢骨折

○疫学
橈骨、尺骨とは前足を構成する前腕部の骨で、これらの骨折はトイプードルやポメラニアンなどの小型犬でよく認められ、抱っこからの落下やソファーからのジャンプといった些細な事故の結果起こるものがほとんどです。
小型犬の橈尺骨骨折はそのほとんどが手首に近い遠位に発生し、外固定法や髄内ピンなどの固定法を単独で用いた場合には癒合不全などの合併症が起こるリスクが高く、特別な症例を除いてはプレート法などの方法で強固な固定をすることが望ましいとされています。

○症例
落下事故により骨折してしまいました。

○手術
・運動の激しいポメラニアンで術後の強度を保つためダブルプレート法にて整復。

○経過
・術後2か月で第1プレートを抜去。
・術後6か月で第2プレートを抜去。
・しっかり骨癒合して、元気に走りまわっています。

橈尺骨骨折