症例報告

症例報告

猫の尿管結石

2021.09.11
◆スコティッシュフォールド 12歳6か月 去勢オス 3.64㎏
◆稟告 尿がちゃんと出ない

◆診断
尿管結石


青矢印  右腎の腎結石(腎結石摘出は腎機能の低下を招くリスクがあり、摘出せず)
赤矢印  左尿管内の尿管結石(下の手術写真はこの結石摘出の画像です)
黄色矢印 左尿管最遠位で膀胱内に排石されず滞っている尿管結石

◆病態
腎臓で形成された結石は、尿管に移動し尿の通過を妨げます。
生産された尿の経路が塞がると腎臓はダメージを受け老廃物が蓄積し尿毒症に陥り、死に直結します。
このタイプの結石はほとんどが「シュウ酸カルシウム結石」で溶かすことは出来ません。

◆治療
結石の外科的摘出に排尿経路を確保


◆経過
排尿状態は改善し、腎機能は元の状態まで回復しました。
ただし、右腎に多数の結石も残っており、かつ猫の結石体質を改善することは困難です。
今後とも経過に留意し、必要があれば腎臓が不可逆的ダメージを受ける前に対処したいと考えます。

【ご注意】以下のページには手術中の写真が含まれています。あらかじめご了承の上お進みいただけますようお願い申し上げます。