症例報告

症例報告

【ご注意】以下のページには手術中の写真が含まれています。あらかじめご了承の上お進みいただけますようお願い申し上げます。

橈尺骨骨折

2024.02.06
◆チワワ 0歳8カ月令 避妊メス 1.86㎏
◆稟告 飛び降りて左前肢挙上

◆診断
左前肢橈尺骨遠位端斜骨折


◆治療
プレートによる外科的整復

骨には成長板という領域があり、そこで新しい骨細胞が作られ骨は長く太くなります。
仔犬の骨は、まだ成長期なのでこの成長板(緑矢印)を避けて、骨の成長を妨げないようにスクリューを挿入する必要があります。
スクリューを入れるスペースは限られるため、丁寧な作業が要求されます。

◆経過
運動機能は回復


◆追記
この手術の6日後に2.6㎏のトイプードルが全く同様の骨折で来院し同様の手術をしました


◆考察
骨折症例は様々ありますが、この「橈尺骨遠位端斜骨折」が最も多く遭遇します。
小型犬に特有な骨折であり、中にはソファーから降りただけで骨折するケースもあります。