症例報告

症例報告

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猫伝染性腹膜炎/ドライタイプ

2022.12.06
◆アメリカンショートヘアー 1歳10カ月 未去勢オス
◆稟告 嘔吐・食欲低下・発熱・下痢

◆経過1
11月下旬から食欲の低下、嘔吐を間欠的に認める。

◆検査1
血液検査・超音波検査をするも確定診断に至らず。

◆検査2
FIPドライタイプを疑い、抗原検査・抗体検査・蛋白分画を実施。
結果はグレーゾーンで確定診断に至らず。

◆経過2
症状は更に顕在化。嘔吐が増え、食欲はほぼ廃絶。

◆治療
オーナーと相談の上、FIPの治療を開始。注射。

◆経過3
注射後、症状は改善。
現在、寛解・根治を目指し、投薬継続中。

◆考察
以前は、救う事が出来なかった、FIP。
新薬のおかげで、治療ができるようになりました。
今後、長期的に経過を見る必要はありますが、不治の病ではなくなりました。
また、確定診断のない中で、治療を選択していただいた、飼主様にも感謝です。