症例報告

症例報告

【ご注意】以下のページには手術中の写真が含まれています。あらかじめご了承の上お進みいただけますようお願い申し上げます。

肺癌(肺腺癌)

2022.02.08
◆シーズー 14歳8カ月 去勢オス 5.72㎏
◆稟告 食欲のムラ。たまに咳をする。

◆検査
X線にて、左肺前葉に腫瘤形成を認めたため、超音波検査下にて針生検を実施。

赤矢印が、肺の腫瘤病変です

超音波検査下にて針生検実施。
上の写真の様に異形成(ばらつき)のある上皮系細胞の集簇を確認。
外注細胞診において「悪性上皮系腫瘍」の診断。


◆治療
外科手術により左肺前葉を摘出。併せて腫脹した肺門リンパ節も郭清。


◆診断
肺癌(肺腺癌)および肺門リンパ節転移。

◆経過
食欲の安定と、咳の消失を認める。

X線検査にて、占拠病変の消失を確認。
リンパ節転移を確認したため、パラディア(肺癌の分子標的薬)を開始。
術後の臨床経過は改善。食欲は安定し、咳の消失を確認。
長期的予後は厳しいが、今の良好な状態の長期維持を期待します。